常陸野珍道中

旅行の記録をしていきます。更新頻度はカスです。

【2019年春旅 5日目】

こんにちは。お久しぶりです。

2022年の初夏以降、次から次へとクソみたいなタスクの波が押し寄せてきたのですが、遂に諸々のゴミが片付いたと思いきや今度は社畜の檻に叩き込まれてしまいました。

このブログも1本目を書いてから約2年が経つのに未だ4年前の西日本編すら完結しないアリサマですが、兄貴の好きなケジメをつけるために再開しようと思います。

まさか2年弱も失踪するとは....。

 

ちなみに最近あった嬉しかった案件はウイスキーのつまみにチョコのプロテインバーが合う事実を発見したことです。

なんか阪神強いですね。前半戦首位ターンしてもどうせ8月中旬から失速するので生暖かく見守ってやりましょう。

 

投稿日は38年ぶりの奇跡が起きた11/5よりも後ですが、編集していたっぽい6月頃の前口上をそのまま載せています。ちなみに中の人は1ヶ月以上経った今でも信じていません。人間、抱えきれないクソデカ感情を前にするとただ呆然とすることしかできないんですね。今頃になって日本シリーズの動画を見返すとやっと現実味が湧いて目を潤ませる有様です。

そしてついに、2023年には1本も記事が出ませんでした。ただ文章書いて写真ぺたぺたするだけでこれなのにゆっくり実況YouTuberの方々は本当にすごいなあ...。

5日目(鹿児島県鹿児島市枕崎市鹿児島市)

 

hitachi.hateblo.jp

↑前回のあらすじ

 

おはようございます。今日は2019年3月21日、木曜日です。起床時刻は午前9時半前

夜行列車や夜行フェリー、早朝の列車を使っていた前日までと比べるとのんびりした朝です。

まあ移動がなければこんなもんでしょう。

今日もライトな内容にまとまりそうです。

 

今日の目的はハッキリしています。そう、この旅の終点である日本最南端の駅"西大山"およびさらにその先にある日本最南端の終着駅"枕崎"の訪問です。

チェックアウトを済ませ、鹿児島中央駅に向かいます。

鹿児島中央駅 ~午前9時45分~

くもり。

鹿児島中央駅に戻ってきました。

ときたま雨が降る生憎の天気ですが、鹿児島市よりさらに南を目指して進んでいきましょう。

午前10時05分発指宿枕崎線、枕崎行きに乗車します。

九州、あちこちに野生のレトロがお散歩している

最初の目的地は西大山駅。中央駅からだいたい2時間弱くらいの道のりです。

途中、指宿という大きな街を越えると本数が激減するのでこいつを逃すともれなく乙が見えます。指宿を越える次の列車は2時間後です。そんなでもなかった。

オンボロのボックスシートに腰掛け、往路の最後の列車は最南端の巨大ターミナルを滑り出し、最南端の小さな小さな終着駅を目指します。

 

古いディーゼルカー特有の重低音と振動がケツから全身に伝わります。何気にここまで全部電化されていましたね。

途中、郡元、谷山、喜入、指宿でまとまった降車があり、溜めこんだ乗客をゲロゲロ吐き出しながら列車は最南端に向けて進んでいきます。

西大山に着く頃には車内は閑散としていました。

西大山駅 ~正午~

くもり。

感無量です。

幾度も本やネットで見てきた「日本最南端の駅」の文字がそこに踊っていました。

生憎の天候で開聞岳は望めませんが、ぼんやりとsilhouetteは確認できます。

1ヶ月半前の2019/2に東根室は訪れました。

JRの最〇端シリーズです。おそらく全部今後のブログのネタになると思いますがいつになることやら。

幸せの黄色いポストなるものがある。1枚だけ投函。

駅そのものはごくありふれた無人駅です。ちょっと違うのは黄色のポストがあること、そしてお花が綺麗に植えられていることです。冬は菜の花、梅雨は紫陽花、夏は向日葵が咲き誇るそうです。晴れている日に来たかった...。

 

丁度正午を回ったところですし、ごはんにしましょう。

正直畑の中の無人駅なので周りに何もないと思ってたんですが、駅の前にお土産物屋さんがありました。おそらく駅そのものを訪れる人向けでしょう。

悲しいかな、汽車から降りた乗客は私一人でしたが駅前の駐車場には4台くらいの車が停まっていました。駅を観光しに来るなら鉄道を使ってほしいものですが...。

 

お店に入ると最南端の駅到達記念証(無料)、指宿、頴娃エリアのお土産がずらりと並びますが、店の一角にテーブルがあるではありませんか。聞けばソフトクリームなどの他にご飯も出しているとのこと。弁当かオニギリくらいあればいいなと思っていた身からすれば非常にありがたい話です。

なんたら鶏飯 上はマンゴージュース、量は微妙だが美味。

待つこと数分、鶏と数種類の具材が盛られたご飯とだし汁がやってきました。ひつまぶしのように最初はそのまま、あとは適当に汁をぶっかけて食えとのこと。それではいただきます。

 

飯もそこそこに、いよいよ枕崎を目指します。先程書いた2時間後のヤツに乗り、往路の締めにかかります。終点まではあと僅かです。

終着駅、枕崎 〜15時〜

稚内の話も書く予定。

西大山からさらに西へ揺られること1時間弱。列車はこの旅の終着駅、枕崎駅に滑り込みました。

東京を夜行列車で発ってから5日。特急を"ほとんど"使わずに普通列車とフェリーのみでの移動。

距離はおよそ1,500km。当然ながらまだ10代であった私の一人旅の最長記録です。

最南端の車止め。

小綺麗な駅前。

線路1本の寂寞としたホームに立ち、ふと今までの道程を思い返します。

最寄りの電車が遅れてムーンライトながらに乗り遅れそうになったこと、なんかめちゃくちゃ髪が伸びてた高校の先輩、船で隣に陣取っていた陽キャ軍団の横で震えた夜、クソ寒かった多度津の朝、久々の道後の湯、芋洗いの下灘駅(降りなかったけど)、八幡浜の食堂で観たイチロー選手の打席、オンボロフェリーターミナル、雨と霧の別府、やたらと旨かった鶏飯おにぎり、宗麟のコスプレ、特急課金と延岡流し、涙の宗太郎越えシャトルラン、絶起と再度の特急課金、鹿児島のゲストハウス、夢の最南端.....。

思ったより色々ありましたね。いやあ、いい旅・夢気分でした.....。

じゃないんですよ。

ここまで来た以上、また1500kmを帰らなければなりません。どうしよう。

帰途を思ふ

改めて、18きっぷの仕様をおさらいします。乗れるのはJR線の普通列車宮島フェリーのみ。追加で特急券を買っても新幹線には乗れません。乗るには別途乗車券が必要になります。

帰途を考えるにあたり、同じ経路を辿るのでは芸がありません。1日目の大阪の時点で四国・山陰・山陽の3つのルートを挙げましたが、現時点で四国ルートは重複するので消えます。残るは山陰と山陽ですが、四国に渡らずにその2経路に乗るには関門海峡の突破が必須。この時点で北九州の門司を通ることは確定しました。あとは門司に至る九州島内の経路です。鹿児島から門司へ向かうルートは、熊本・鳥栖・博多を経由する西回り宮崎・大分・別府を経由する東回りの2通り。東回りは往路で消費してしまったので西回りに決定。陰陽どちらを通るかは下関で考えましょう。では出発。

 

ちなみに今宵の宿は再び鹿児島に戻り、先輩の家に泊めてもらいます(昨晩は不在)。

 

枕崎駅16時3分に出発する折返しの列車に乗車し、遂に帰途が幕を開けます。果たしてこれから何十時間ケツを開発され続ける羽目になるのか...。

指宿 ~17時~

指宿駅にて。

1時間強の乗車にて指宿まで戻ってきました。先輩から鹿児島に戻るのは22時を回ると連絡が来ましたので先にフロに入っていきましょう。
指宿と言えば"イーブイ好き"というオヤジギャグイーブイを推している変な街というだけでなく、砂蒸し風呂も有名ですね。指宿以北は30分から1時間に1本とそれなりに本数がある為安心して下車。

駅前通

改札を出て砂蒸し会館砂楽とやらに向かいます。地図を見ると大体1.5kmほどの道のり。駅チカでよかったですね。整備された駅前通りをとぼとぼと歩いていきます。車も含めて人と4回くらいしかすれ違わなかったですね...?

 

(温泉は人が多くて写真に撮ってません...不覚...。)

 

温泉に入って脳まで溶かしていたら、外はもうとっぷりと日が暮れていました。ただ今の時刻は19時20分指宿駅19時48分発鹿児島中央行きに乗りたいので、出口の階段を駆け下り急いで駅へ向かいます。

しかしまあ、

暗い!!!!!

右側には海岸線が迫っているのに街灯は50mに1本あるかどうかというレベル。ここまでの夜は三ノ宮、八幡浜、佐伯、鹿児島市内で過ごしましたが八幡浜の暗さを思い出すレベルです。しかし大学時代を過ごした街はもっと暗かったのでこんなの昼間同然ですが。

夜の帳が下りた指宿の海岸。当時の私はあまりの暗さに驚き思わずパチリ。

指宿駅に戻り、先程お話した列車のボックス席に乗り込みます。あとは終点まで寝てれば着きます。おやすみなさい。

鹿児島市内 ~21時~

というわけで市内に戻ってきました。先輩の御帰還まであと1時間以上あるので先にファミレスに入り時間を潰します。

西国にはjoyfullというOASISがそこかしこに点在しており、まあまあな地方でも24時間営業しています。況や鹿児島をや。深夜までやってる店はそこまで多くないので一択ですね。ドリンクバーで喉を潤しつつ先輩を待ちます。

joyfull・・・西日本全域に展開するファミレスチェーン。本田ではない。合理化やらなんやらで24時間営業の店が減少の一途を辿る中、地方でも24時間営業を貫いていた(コロナを経た今は分からないが)。この西日本特有のオアシスはクソ旅行7日目に極めて大きな役割を果たすことになる。

軽食にカツカレーがあるの頭おかC

22時半頃になって先輩ご来店。二人揃って疲れていたためハンバーグが2枚とその他いろいろ盛られたIQの低いプレートを貪ってjoyfullを後にします。先輩ごちそうさまでした。

 

路面電車に揺られて連れていかれたのは先輩の家...ではなく、某市内の国立大学のサークル棟。まじでなんで?

そろそろ夜半も過ぎようかというところですが、サークル棟には煌々と明かりがともり、あろうことか管楽器の音まで聞こえてくるじゃないですか。これには驚きました。

K大学のサークル棟内。確か2階。撮影時刻は0時半。

先輩の所属するサークルのお部屋で2時間ほどgdgdしたのち、徒歩でいよいよお宅へ向かいます。

ちなみに明日は早い時間の熊本行き(熊本直通は数が少ない!)を捕まえようとしていたのですが、お先真っ暗です。なんせ時刻は2時40分。これはヤバい。まじでヤバい。既に絶望の起床をぶちかます未来が中2の頃顕微鏡で覗き込んだタマネギの細胞以上にはっきり見えています。

本日の移動経路

枕崎の往復のみなのでそんなには移動していません。しかしこれでも純粋に往復すると3700円もかかるため、18きっぷのもとは1600円ほど取れています。恐ろしい。

 

床でコタツ布団をひっかぶり即座に討死。

なにはともあれ先輩のご厚意により本日の宿泊費は0円でございます。

明日、タダより高いものはないという事を思い知らされるわけですが...

 

本日もお付き合いいただきありがとうございました。

明日は鹿児島を発ち、本格的に帰途に入っていきます。それでは。

【2019年 春旅】4日目

こんにちは。お久しぶりです。ついに一桁の気温が日常になり始めましたね。

9,10月と重めの日程が続き更新がどちゃくそ滞る痛恨のミス。

てか月イチペースで投稿してたらこの西日本編が完結するのが再来年の4月とかになるんですけど...。ちゃんと書け自分。正月までにはあと2本くらい書きたい。

 

↑これ多分去年の11月とかに書いてますね。もう桜も散りましたよ。

球春到来と思いきや、我らが阪神タイガースは開幕から23戦で3勝19敗1分とかいう前代未聞の大道芸をぶちかまし、最下位街道を他を寄せ付けぬ見事な爆走。さすがお笑い球団、ネタに事欠きません。

ちなみに和田竜二騎手がG1を勝った年は阪神が最下位になるという伝説があるとか。あの珍球団の順位はクソどうでもいいですが天皇賞春のディープボンドくんには期待したいですね。

 

まじで更新頻度がアレです。

11月に上の文章を書いたカスは気温が一桁になり始めたとか言ってますけど今や夏日ですよ。

 

サテ

3日目は夜にめちゃくちゃバカなことをやっていましたが、4日目も初動落ちから入ります。

それでは今日もお付き合いください。多分前回のは忘れられている。

 

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↑前回のあらすじ

 

4日目(大分県佐伯市→鹿児島県鹿児島市)

ホテルの朝

おはようございます。今日は2019年3月20日、水曜日です。

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ホテルの部屋より。駅の西側には山が迫る。

ゆうべは早くに寝落ちしたので今朝も元気。やはり布団は最高であります。国鉄車の狭い座席、フェリーの桟敷と3夜連続でクソみてえな寝床で過ごしてきた身には冬の外で食べるカレーヌードル以上に沁み渡ります。二日酔い明けのしじみ汁の方が共感得られそう。

 

時刻は午前5時56分。宮崎方面へ抜ける始発にして終電の普通が出るまであと30分もあります。のんびり支度して出ましょう。

 

佐伯駅 ~6時10分~

チェックアウトして駅へ。どの町のルートインもそうですが、地方都市の場合は本当に駅の真横にあることが多いのでとても便利です。文句があるなら値段くらいですかね。さてまずは昨日うっかり飛んでしまった宮崎県の延岡を目指します。

 

駄菓子菓子。

駅舎に入って電光掲示板を見上げると、あるはずの普通列車の文字が無く、次に来るのは特急ですって。

...おっと?

 

このバカ、あろうことか絶対に間違えてはいけない列車の時刻を10分遅い時間で記憶していたようです。なんで?

実際には6時18分発の列車を6時28分だと勘違いしていた模様。昨日から本当に救いようがない。

 

全てを諦めてみどりの窓口で延岡までの乗車券と特急券を購入し、8時12分発の特急にちりん 宮崎空港行きに乗るしかありません。

とりあえず一旦駅を出ましょう。

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朝の佐伯駅

ホームといい駅舎といい、絶妙のタイムスリップ具合。駅前ロータリーの未整備感も手伝い、いかにもというレトロ臭が旅情をそそります。

 

宮崎方面へ ~8時~

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またお前か

また課金です。

リアルな話、昨日宮崎まで行っておいた方が安かったのでは...?

昨日散々お世話になったこの黒いボディの特急に乗り、とりあえず宮崎県の北端の都市延岡を目指します。昨日行ったじゃん。

なおこの特急、ワンマンです。

※ワンマン特急・・・JR九州の大分以南では、驚くことに特急列車すらワンマン(乗務員が運転士のみ)で走っている。つまり車掌が乗務していない為、車内で乗車券、特急券の検札を行わない。ローカル普通列車ならともかく、特急で検札しないというのはいかがなものだろうか...。「きっぷは正しく目的地まで」買いましょう。

 

9時12分、佐伯からちょうど1時間で列車は県境・宗太郎峠を越え、旭化成の城下町、延岡に着きました。ここからは普通列車の本数も回復。30分の接続で宮崎を目指します。

 

宗太郎越えを12時間で1往復半もシャトルランしたトンチキはそうそういないでしょう。そんな自分を誇りに今日も生きていこう。

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これが普通列車の座席である

延岡からの普通列車の車内です。なんとまあビックリ、通勤電車の座席が木とレザー調です。九州の車両はオシャレなのが多いですね。座り心地もなかなか良いです。

これなら宮崎までの1時間半ちょっと程度、どうってことはありません。というわけで寝落ち。

 

宮崎 ~11時半~

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宮崎駅です。ここまで来るといよいよ遠方という感じがしますね。

18きっぷの右端の下車印も1日目の京都、大阪、2日目の高松、松山とこれまでの道のりを思い出させてくれます。

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九州の電光掲示板は視認性バツグン

ついに鹿児島の文字が。この旅の終着地、枕崎はもうすぐそこです。

 

駅は立派な高架駅、中には飲食店やおみやげ物屋などでたいそう賑わっています。軽くお昼でも食べたいところ。

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エキナカのお店にて

というわけでカツオの山かけ漬け丼をいただきました。バチクソ美味しかったです。量が物足りなかっt

 

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南宮崎駅前

暇つぶしに隣の南宮崎駅を訪れました。

古めの駅前ビルに整列したヤシの木にお疲れの路線バス車両、100点満点です(何様だよ)。

 

駅周辺をぶらぶらしつつ、今夜の宿を考えねばなりません。自分の不注意で思わぬ出費が続出したため、できる限り宿泊費は切り詰めたいところですが...。

あーだこーだネットサーフィンしているうちに、良い宿を見つけました。なんとお値段1,900円!

グリーンゲストハウスという宿に空きを見つけたので速攻予約。とりあえず宿無しは避けられました。怪しいか怪しくないかは泊まればわかるので大丈夫です。

 

宮崎駅に戻ってきました。鹿児島まで直通する列車は無いため、まずは宮崎県の最南端である都城を目指します。

さてまたまた普通列車に揺られて西へ。

都城駅のディスプレイ。視認性ヨクナイ。

都城に着きました。乗換時間はわずか3分、本日乗車する最後の列車、「鹿児島中央行き」に飛び乗ります。

 

桜島が見えてきた

姶良(あいら)付近から車窓左手に桜島が現れました。まさに万感の思い。慌てて写真を撮ります。鹿児島の市街地はすぐそこです。

 

鹿児島 ~17時半~

さっきも撮ったような写真

ずいぶん遠くまで来ました。

東京から距離にして1500キロ、たどり着いたのは鹿児島県の鹿児島駅

ここでJRを降り、路面電車に乗り換えてとりあえず宿を目指します。

※鹿児島駅・・・駅名はそれっぽいが、大阪や博多からの新幹線も乗り入れるJRの大ターミナルは一つ西の鹿児島中央駅である。

いづろ通り電停付近の街並み

摩訶不思議。

これは実際に現地で味わって欲しい感覚ですね。確かに日本の街並みの香りがするんですが、明らかに違う文化が自然に溶け込んでいます。なんと表現すれば良いのか...。本当に「迷い込んでしまった」というのが妥当なような、そんな不思議な空気がこの街には流れています。

 

鹿児島の街は外れの方に新幹線を含めた鉄道のターミナルがあり、高見馬場や天文館通といった繁華街や市内中心部には路面電車でアクセスするという点で広島によく似ていますね。広島と比べると幾分異国チックではありますが。

 

ほんとに1900円らしい

とりあえず宿に到着、荷物を自分の寝台に投げ込んで食事に出かけます。朝は軽め、昼も少なめと来たのでやはり夜はガツンとインパクトのある飯が食いたいところ。

当然豚に流れ着きます。

 

カロリーは全てを解決する...

宿から散策がてら30分ほど歩いて漂着したのは鹿児島の黒豚専門店、黒かつ亭。ボンビー旅行に似つかわしくないゼータクですが今日くらいは許してもらいましょう。なんせ往路をほぼ終えたんですから。

黒かつ亭定食、¥1,490也。

私がオーダーした黒かつ亭定食はロース、ヒレ、メンチが乗った見るからにデブ御用達の定食。ご飯と豚汁とキャベツはおかわり自由です。なにここ、天国?

メインのカツ諸兄は当然ながら、うっかりオーダーしてしまった豚角煮(写真左)も凄まじい旨さ。一口でご飯が一膳吹き飛びました。

というわけで追加で白米を8杯、豚汁も4杯ほど平らげてアァ、食った食ったと一人ごちれば時刻はもう20時半。デブの辞書に腹ごなしという概念はないので帰りは大人しく路面電車に揺られることにしましょう。

 

勝手に起き、勝手に宿を決め、勝手に歩き、勝手に飯を食う。全て自分勝手でも許される、一人旅の魅力がここにあります。

 

駅かラかンらんシャが生エテる!きゃわわ〜〜!!

5分ほど歩いてこちらは鹿児島中央駅。先程の鹿児島駅は写真を取り損ねてしまいましたが改築中で仮駅舎でした。新幹線の始発なだけあって駅ビルや観覧車などアミューズメントに溢れています。ピカピカですね。
さて、駅前から路面電車で宿の最寄りに戻ります。

 

多少は狭いが布団があるだけパラダイスである

そういえばこの旅行で初めてドミトリーらしいドミトリーに泊まります。ここはよくあるカプセル型というか壁穴型のブース。通されたのは3階の男女共用ルームでした。それぞれ1人旅風の人々が男女とも3人ずつくらいいたので1階のラウンジで小一時間ほど話したり。こういう交流もドミトリーの良いところですね。みなさん年上でしたが優しい方々でした。

 

ブースに戻り、バックパックやコートをなんとか避け、穴の中の布団に丸まってしまえば即入眠。明日はそんな早起きしなくても良いのでの~んびり行きましょう。

 

九州をのんびり南下してきた

今日の移動距離はこんな感じ。18きっぷを活かしてのんびり移動しています。

 

さて、明日はいよいよ旅の終点、"日本最南端の終着駅"枕崎へ向かいます。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

 

それでは。

 

 

【2019年 春旅】3日目

こんにちは。お久しぶりです。

ずいぶん涼しくなりましたね。

年がら年中これくらいの気温であってほしい今日この頃です。

今年はセミファイナルも食らわず、部屋の前でデケェ蛾とランデヴー(発音注意)することもなく、ドアノブに蜘蛛の巣を掛けられる事もなく、背中にセミがとまってギャン鳴きされることもなく平和な夏でした(去年は全部あった)。

 

最近あった悲しい出来事は、この前超高級百均ダ〇ソーでタブレットスタンド(税込330円也)を買ってみたところ、開き幅見てなくて肝心のiPadが入らず面白ゴミと化していることです。みなさんも安物買いの銭失いには気を付けましょう。

 

 

前置きはこの位にして、3日目になります。

 

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↑前回のあらすじ

 

 

3日目(九四連絡船→佐伯<大分県佐伯市>)

朝5時、別府港

おはようございます。今日は2019年3月19日火曜日です。

船員さんの「5時です」という声に叩き起こされ、寝ぼけまなこでフラフラとタラップから下船します。

九州、上陸です。

 

まばらな客と共にターミナルに吸い込まれますが、いかんせん時刻は5時過ぎ

はてさてどうしたものか。

ターミナルビルはこれまた昭和な建物ですがとりあえず地図を探してうろつきます。

 

歩き回る事数秒、見た瞬間に度肝を抜かれる案内板が目に飛び込んできました。

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もう見るからに昭和

問題の案内板と窓口の遠景です。白黒にして1976年撮影って書いてもバレなさそう。

 

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今は無い言葉に泣かせるフォント、なんだこれは...(歓喜)

接写です。ツッコミどころが多すぎる。
一点だけ飛び抜けてヤバい文言が混じってたのでそれだけ解説しましょう。

 

もうこの際新幹線の顔が初代だったり、10年以上前に散っていった寝台車や急行列車の文言があることは置いておきます。気になるけど。

ヒコーキのマークの文章をご覧ください。

全日空東亜航空日航の搭乗券発売とご案内」

東亜航空...?

東亜航(とうあこうくう、英語Toa Airways、略称:TAW)は、かつて日本国内で定期旅客便を運航していた航空会社である。1953年11月30日設立。

1971年5月15日、日本国内航空合併した際に合併先を存続企業とし、法人格が消滅した。-wikipediaより引用

 

東亜航空という名前は1971年、日本国内航空と合併した折に「東亜国内航空(のちの日本エアシステム)」という名前に変わっているため、おそらくこの案内板は1971年以前からここに存在している...?

これはなかなかの歳月を感じさせてくれます。

(もし"東亜国内航空"を指す単語として書かれていたとしても、東亜国内航空は1988年に日本エアシステムになっているので、88年以前から存在していることはまず間違いないでしょう)

 

1971年(昭和46年)といえば、沖縄返還の調印式や大鵬の引退、成田空港闘争にフルシチョフの逝去、我らが宿敵読売巨人軍はV9の真っ只中、さらには円が変動相場制に移行したりとどえらく昔の出来事のように思えますが、それ以前からこの案内板は行き交う人々を見守ってきたのでしょうか。

 

寝台車、急行、東亜航空。これが設置されたときは全てが"当たり前の存在"だったのでしょう。

 

 

いけないいけない、昭和ヲタク全開になってしまいました。話を戻しましょう。

今日の予定はもうある程度決まっています。

なんせ南下目当ての臼杵ではなくわざわざ北寄りの別府に来たわけですから今日は珍しく観光と洒落込みましょう。

 

ただ、そうと決めてもただ今の時刻はまだ5時半。どこの店も開いてないしバスも来ない。始発のバスを待とうかと思った矢先、天啓が舞い降りました

 

24時間の風呂とかあったりしない???

私の心の中の天使がそう囁きました。すぐに携帯を取り出し検索検索。すると...

 

あった 。マジか。

 

さすがは温泉の町別府、駅前に24時間の公衆温泉があるではないですか。

というわけで本日も始動していきます。バスの始発は2時間後なので歩いていきましょう。

 

げ、大雨じゃん...。

 

別府高等温泉 ~6時半~

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早朝の別府駅。高架の立派な駅である。

別府港から歩くこと30分強、2キロ半くらいでしょうか、別府駅前までやってきました。ただ今の時刻は6時半。天候や時間も相まって人通りは非常にまばらです。

雨は少し弱まりましたが依然として本降り、しかもケッコー寒い。

 

そんな駅前から徒歩1分、見えてきたのは"駅前高等温泉"

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極楽地獄別府 hpより拝借

これまた私好みの建物の立ち寄り湯です。例によって写真を撮っていなかったので別府市のサイトより拝借仕りました。

 

ガラス戸を開けて中に入ると、高等湯か並湯か選べるが、並湯は7時前まで開かないとのこと。24時間営業なのは高等湯のみのようです。

高等湯の中では更にあつ湯とぬる湯が分かれており、それぞれが同じ浴室内に2つの浴槽が楽しめます。

ちなみに券売機では並湯を「あつ湯」、高等湯を「ぬる湯」と表記しています。

私の文章下手で分かりにくいと思いますのでまとめますとこんな感じ。

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わかりやすいね!

ところが、私が来た時点で7時まで30分を切っていたこともあり、もう開けちゃうか、と並湯を開けてくれるご様子。こういう昭和初期~バブル後期くらいの公衆浴場が大好きな私は迷わず熱い並湯に入ることを決意。

ちなみに改築や改装を昭和59年ごろに行っているようですが、建物や浴室そのものは昭和元年頃の創業当初から使われているようです。

 

つい数週間前まで使っていた高校の学食とほぼ同じ型の券売機から利用券を購入します。200円也。バスタオルは長旅なので当然持ち歩いてはいますが、濡れたバスタオルを12時間以上バックパックの中に詰めておくのも嫌なので50円課金してレンタル。

これにて準備完了、いざ参らん。

 

浴室は半地下?っぽくなっており、脱衣所から階段を下りていきます。

ああ!配管がむき出しの壁に温泉成分が染みて色のついた床!古めかしくも豪奢なステンドグラス!たまりません!

体を洗って湯舟へ。一番風呂万zあっっっっっっっっつ!!!!!!!

 

想像の30倍くらい熱く、6分耐久してギブアップ。調べたところ湯温は44~45℃だそうです。ただ泉質はさすが天下の別府温泉、足元からこんこんと湧き出す源泉かけ流しの湯は素晴らしいものがありました。

 

ちなみにこの高等温泉、予約すれば狭い部屋ではあるものの宿泊もできるそう。下調べを全くしていなかったのでこういう情報やほかの立ち寄り湯の情報も一切無い状態で別府に突入したわけです。なんて勿体無い...。

 

朝食 ~8時~

そんなこんなで早朝から別府を満喫しているわけですが、やはりこの町で観光するなら地獄は外せません。別府駅前からバスが出ているようなので地獄の開く時間に合わせて乗ることにします。

ですがまだ時間がありますね。おなかもすきました。

とりあえず別府駅に戻り、朝食にします。前にもお話しした通りチェーンはなるべく避けたいところ。

 

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あさごはん

駅の売店で駅弁でも何でもない、"鶏めしおにぎり"なるものがふと目に留まったので購入。コンコースの待合室でこそこそ食します。駅弁を選ばなかったのはこういう場所で食べづらいからという理由もあったり。

中身は鶏の炊き込みご飯にたくあん、梅干しが入った非常にシンプルなもの。

しかしまあこれがとんでもなく旨い。

びっくりして3箱も食べてしまいました。みなさんも大分県に寄ったらぜひ。

 

地獄! ~8時半~

朝食も終え、路線バスに乗って地獄を目指します。と言っても時間の都合上すべての地獄を見て回れるわけではないのですが。最もメジャーな血の池地獄とすぐ脇にある竜巻地獄だけになりそう。

海地獄と山地獄は離れている上にわりと家族向けの場所ですし、こういう所は今度誰かと行きたいですね。

血の池地獄

バスに揺られること30分、血の池地獄に到着です。

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奥からもうもうと立ち昇る湯気。期待が膨らむ。

門をくぐって土産物屋を抜け、いよいよ血の池地獄と対面、と行くはずが...。

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湯!!!!気!!!!

なんということでしょう。気温が低すぎて湯気が立ちまくっているではありませんか。

辛うじて血の池独特の湯の色を伺うことはできるものの、一面!とは程遠く...。

しょんぼりと足湯に浸かり、早々に退散。気温が上がるのは昼を過ぎてからという予報なので諦めて竜巻地獄へと足を運びましょう。

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鬼灯の冷徹のコラボスタンプがあった。
竜巻地獄

お隣の竜巻地獄へとやってきました。

この見どころは間欠泉。そう、イエローストーンなどにあるアレです。

3~40分に1度程度という間欠泉にしてはかなりの高頻度で噴出するようです。

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これは圧巻

待つこと20分ほど、突如として轟音と共に湯の柱が立ち上がります。これは大迫力、見応え十分です。湯の噴出が強い時は見物客にまでかかってしまうため、見物の際はひさしのついた階段状のスタンドで眺めることに。イルカショーみたい。

 

血の池は不完全燃焼に終わったものの、竜巻地獄には満足したのでこれで地獄見学は終了、別府駅へと戻ります。ただバス停の前にまた

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おほ~~~

こんなのや

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うひょ~~~

こんなのがあったりして1人で興奮していました。

 

予定再考・別府駅にて ~正午~

別府駅に戻ってきました。バスの時間を見てなかったせいで30分強くらい待たされた模様。まあ上の写真とか撮って遊んでたんですけど。

ここで、先程決まっていると言った行動計画に少々改善の余地が見えてきます。

今日は18きっぷを使わない日、と決めていたのでそれは確定。問題は「今日中にどこまで行くか」。

根本的な事のように思うかもしれませんが、今回の旅行中私は一切これを決めていません。「夜に着いた町に泊まればいいや」のスタンスで動いています。

今日はあまり列車に乗らない予定だったので行き先を既に佐伯に絞ってはいたのですが、別に佐伯じゃなくてもよくない?ということです。

 

しかし。

昨日愛媛の八幡浜で「臼杵ルートでも結局南下に困る」というお話を少ししましたが、問題はそれです。

論より証拠、とりあえず、携帯している「交通公社 コンパス時刻表 2019年3月号」の当該ページを開いてみましょう。

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赤い線を引いてあるのが「佐伯発」の普通列車。マジで言ってる?

このページは今晩の目的地となる佐伯から、鹿児島までの時刻が掲載されています。

 

ここで18きっぷの仕様のおさらいです。18きっぷでは普通列車にしか乗車できません。

さてもう一度、少々見づらいですが上の時刻表を見てみましょう。

 

大分県の南端、佐伯から宮崎方面へ南下する普通列車は1日3本しかありません。更に、宮崎駅への乗り継ぎ可能駅まで行く列車に至っては1日1本早朝のみという超絶怒涛のクソダイヤ。これには北海道もビックリ。

 

超絶怒涛のクソダイヤ・・・理由は単純明快。佐伯~延岡(宮崎県延岡市)の間に人が住んでいないから。

この付近は古くから「宗太郎越え」と呼ばれ交通の難所とされてきた。そのためこの県境には民家がまばらにしかなく普通列車の需要はほとんどない。ただし特急はガンガン走っている。

 

つまり、乗れる列車が存在しない以上、18きっぷを使わないのなら乗車券と特急券を買って一気に宮崎入りをしても良いわけです。ただ宮崎までとなるとかなり値が張りそうですね。調べてみましょう。

別府→宮崎 乗車券 4070円 自由席特急券  1520円 合計 5600円

あっホンマ...(絶句)。

 

さすがにこの値段を移動だけに溶かすわけには行きません。

今日は佐伯に投宿し、翌早朝から18きっぷを使い、普通列車で佐伯を発って宮崎方面へ向かうことにしましょう。

(この判断が追々自分の首を絞めることをこの時の私はまだ知りません)

 

別府→大分 ~13時~

というわけで別府駅にて本日分の乗車券「別府→大分」「大分→佐伯」、特急券「大分→佐伯」を購入。大分駅で降りたかったので切符を分割。一旦大分市を目指します。別府から大分は普通列車で15分ほど。山手線で渋谷から池袋くらいの時間です。大分県の2大都市ではありますがめちゃくちゃ近い。

 

それでは大分に向かうとしましょう。

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真ん中には線路があったのかな?

別府駅のホームに上がってきました。高架で新しそうに見えますが高架化は1966年。コンコースや駅舎の構造に国鉄や昭和を感じ取ることができます。ちなみにホームはリニューアルでピカピカ。

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このデザインも国鉄時代から存在する

こちらは駅名標。温泉マークがとってもラブリーであります。

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お久しぶりの普通列車

とりあえずこれで3駅先の大分駅に向かいます。

JR九州の車両デザインはどれもぶっ飛んでて面白いですね。

大分駅にて ~13時半~

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個性豊かな車両たち。九州の地を実感する。

13時半、大分駅に到着です。駅がデカい。さあ観光第二弾です。街歩きも兼ねて大友氏の旧跡など巡れたらいいかな~という適当な考え。3~4時間くらいは大分市に滞在できそうですね。では歩いていきます。

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駅前には大友義鎮(宗麟)公の像

と、その前に。まだまともな昼食をとっていません。大分出身の知人曰く駅近くの「まる月」というお店が美味しいそうです。お昼の部が終わる前に行ってみましょう。

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あっ...(察し)

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はいマジ店休マジ逆卍は~萎え萎え。

 

まあ何も調べてないとこういうことが起こります。諦めて町に出るかあ...。

 

街歩きとソーリン ~14時~

そんなわけで空きっ腹のままぶらりぶらり。府内城の城址よりも展示物や解説がある施設の方が好みなのでそれっぽい物が無いか調べてみます。すると大友氏の史跡発掘地の隣に何か小さな資料館がある模様。行ってみましょう。

 

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のんびり歩くこと15分ほど、発掘現場が見えてきました。今日は祝日なのでお休みの模様。

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脇に立つ南蛮BVNGO交流館

地元には宗麟公の大河ドラマ化を願う動きもあるそう。実績やネタの多さで言えば全然いけると思うんです。家臣団も曲者揃いだし。

島津以外の九州の勢力にスポットが当たる事ってあまりないですよね。山内や毛利はピックされてるのに...。

 

この施設、規模もあってか入館は無料。内部はかなり新しく、展示も最新の技術を駆使していてなかなか楽しいです。一番印象に残ったお話は宗麟の時代に造られた大砲が遥か異国の地、ロシアはサンクトペテルブルクの博物館に保存されていること。経緯もめちゃくちゃ面白いんですが省略。

あまり歴史についてここで話すつもりはないのでこの辺にしておきましょう。南蛮豊後交流館を後にします。

 

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道は広いが街灯は...?

町中をぶらりぶらり。大通りは全体的に道が広くて気持ちが良いですね。朝は寒かったですがこれくらいの時間になると暖かいです。

え?観光はどうしたって?これが観光なんですが...?

見ず知らずの町の空気を吸いながら何でもない道をのんびり歩くのは立派な観光だと思っています。

 

少なくとも細かく時間区切って観光名所を親の仇のように巡るよりは...。

ま、個人の感想です。

大分→佐伯 ~17時~

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大分駅。駅ビル併設でかなり大きい。

大分駅に戻ってきました。時刻は17時。

今日は18きっぷを使わないのでリッチに特急に乗っちゃいます。

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17時6分、南宮崎行きの特急にちりん21号に乗車します。始発なので自由席もガラガラですね。それにしても快適!!3日前のムーンライト以来のリクライニングシートです。

佐伯までは特急で1時間強、18時8分の到着予定です。車窓の沈みゆく西日をぼんやりと眺めていると眠くなってきました。少しくらいなら...。

 

しかし、現実は私に容赦なく牙を剝きました。

現実と言うか蓄積疲労

 

は? ~18時20分~

ふと目を覚ますととっぷりと日が暮れているではありませんか。

..........もしかして。

全身の汗腺と言う汗腺から冷汗が滴り、動悸が止まりません。低血糖か?

恐る恐る腕時計に目をやります。行くな、行くな、越えるな。そして...

腕時計くん「18時20分です(迫真)

 

絶☆起☆大☆明☆神

 

悪夢のような現実がそこには待っていました。こういうのを専門用語で寝過ごしといいます。

これはやばい。

列車はおそらく目的地を超え、佐伯→延岡間を走行中。とにもかくにも延岡で降りなければなりません。そもそも特急券も乗車券も佐伯までしか買ってないし。

 

二度寝したら宮崎です。5600円に腹は代えられません。あっ宿も取っちゃったからキャンセル代も発生するじゃん。

 

絶起芸と送還。延岡にて。 ~19時10分~

大やらかしに打ちひしがれること数十分、延岡に到着。

明日越える予定だった大分・宮崎の県境をいともあっさり越えてしまいます。

とりあえず改札へ向かい、駅員さんに佐伯までの乗車券・特急券を見せて事情を説明。

話せば話すほど情けない。

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切符にハンコを押してもらう。恥ずかしい。

「誤乗 延岡」の文字が右上に誇らしげに躍ります。

と、そこに救いの手が。

「特急はもう終わっちゃったけど、普通なら19時半に佐伯に戻る列車があるよ」

とのこと。良かった...。

というわけで延岡の滞在時間は約20分。佐伯に取って返します。

そこでホームに現れたのは、

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ゑ?特急?

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いや、普通佐伯行きとある

なんと特急型の車両が普通列車としてお越しになったではありませんか。普通列車ながら車内は先ほどまでの特急のそれ、めちゃくちゃ快適です。

今度は終点(泣)まで行きます。ふて寝してやりましょう。

 

ちなみにこの列車、始発から2本目にして終電の模様

佐伯 ~21時前~

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タイムスリップしたような雰囲気が漂う

およそ18きっぱーと縁のないリクライニングシートに揺られること1時間半、当初の予定より3時間遅れ佐伯駅に着きました。

 

改札を抜けて外へ。今日の宿はなんとあのルートイン!贅沢しすぎて明日死にそう。

駅横のコンビニで晩飯を調達。ビンボー旅行者にとってコンビニはオアシスですね。

本当は金額的にルートインは避けたかったのですが、佐伯に泊まろうと思ったらここか金水苑というホテルしかなく、後者はなんと予約が取れなかったので泣く泣くルートインへ。

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4日ぶりに"寝床"にありつける...。

ルートインはどこもそうですが流石の立地。駅から歩くこと2分足らずで着いてしまいます。珍しく個室に泊まっているのでYouTubeなんかを垂れ流しながら食事。

 

しかしまあよく考えてみればここまでの3泊、座席→桟敷→桟敷というかなりの強行軍で攻めてきましたので布団で寝られるのはとてもありがたいことです。

ほんとは7時半には風呂も終えてバスローブでのんびりしてる予定だったんですが...。

鏡に映るマヌケ面に文句を吐きます。

 

さて明日の予定ですが、まず乗るのは当然先述した"始発にして終電の普通"。佐伯を6時28分に発車します。

のんびり南下して宮崎で昼飯、夕方前には鹿児島入りできればなあという目論見を抱きつつ布団in。

背中が揺れないだけで人間こんなに安心できるんですね。

 

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延岡往復もバッチリ記録されている

今日の移動はこんなところ。観光重視にした分移動距離は控えめです。なぜか宮崎県を往復しているのは目を瞑りましょう。

 

だいぶ長くなってしまいました。ここまでお付き合いいただきありがとうございます。

 

明日はいよいよ鹿児島です。それでは。

 

 

【2019年 春旅】2日目

こんにちは。お久しぶりです。

蝉の人(?)生の如き夏休みを満喫しております。 

 

めちゃくちゃ蒸し暑いですね。

ちょっと涼しくなったなと思ったらこれですよ。

 

そういえば、6月に書いた一発目の殴り書きが想像を遥かに超えてご好評をいただきました。ありがとうございます。

モチベを手にしたので2日目も綴って行きたいと思います。試験終わったし。

 

 

前回までのアラスジ

18きっぷで鹿児島・枕崎市を目指す中、近畿から西へのルートに悩んだ私。そんなこんなで結局宿代をケチるためというクソ安直な理由で全てが不透明な四国ルートを選び、神戸から高松行きの夜行船に飛び乗ります。無計画に四国へ渡ったのは良いですが果たして.....!?

 

 

さて何の計画性もない珍道中、2日目です。

 

2日目(ジャンボフェリー→九四連絡船)

おはようございます。今日は3月18日、月曜日です。

ぶっちゃけそんな眠れませんでした。まあ1時に出て5時に着いたんですから寝るもヘッタクレもありません。とりあえず荷物をまとめてボーディングブリッジを渡り、人口密度が初詣の中を下船します。

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朝の高松港です。かなり行列気味。なんて酷い写真なんだ...。

 

寝ぼけ眼でよく覚えていないのですが、ここから無料の満員シャトルバスに乗せられて高松駅まで運んでもらいます。

 

四国ルート、実はさらに頭の中で分岐してまして、前述した「八幡浜から別府か臼杵に渡るルート」と、「多度津から高知方面へ抜け、宿毛から佐伯に渡るルート」の2パターンが浮かんでいました。

 

まあそんなものは松山方面と高知方面が分かれる多度津に着く前に決めておけばいいわけで。後だ後!!!

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ひとまず高松駅に着きました。アーチ状の屋根が特徴的ですね。眠い。

18きっぷ2日目を使っていきます。時刻は5時25分。

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動き出したばかりの高松駅です。旅先の早朝って、なんか興奮しますよねwwwワクワクしますよね。

高松に来るたび(2回だけど)に寄っていた「連絡船うどん」もこの時間はやっていません。

 

高松からは徳島方面と高知・松山方面が分かれています。私が乗るのは右端に書かれている各駅停車の琴平行き。南下するか西へ直行するかをそろそろ決めなければなりません。多度津まではだいたい1時間くらいです。 

西へ

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まだ真っ暗ですね。この列車でとりあえず多度津を目指します。にこるんの主張が激しい。

実は5時前の始発列車で「普通 松山行き」というのがあったのですがちょっと遅かったですね。これに乗れていれば楽だったんだけどな...。

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発車前の車内にて。なんやかんやこういうボックスシートに座るのはこの旅行で初めてですね。京阪の新快速では立ってたし。

はい。それでは。

寝ましょう!!!

 

~40 minutes later~

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ふと目を覚ますと夜が明けていました。あれに見えるは本州からやってくる瀬戸大橋線です。宇多津駅の手前でしょうか。やべえ、どうするか決めてねえ。

 

というわけで寝ている頭でシンキングタイム。

...ふと冷静になりますと"宿毛ルート"窪川(宇和島と高知の間らへん)から先が私鉄になるので18きっぷの範囲外になるんですよね。青春18きっぷはJR線にしか乗ることができません。

 

つまり窪川宿毛間は別途"土佐くろしお鉄道"という私鉄に貢がないと乗れない訳です。

そんな金はない!却下!

 

はい。とりあえず松山を目指しましょう。

多度津にて ~夜明け~

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時刻は6時40分。多度津駅に到着です。よくもまあこんなヘッタクソな写真を撮りやがったもんですね。

えらく寒いです。それはそうとおなかすきましたね。

松山方面の列車が出るまで時間があるのでコンビニでも行きましょう。

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朝の多度津駅です。国鉄時代のかほりがプンプンしてきます。JR化後に大きく改装されていますが、大正期から使われているもののようです。

 

駅前にセブンイレブンがあったのでおにぎりを買い込み列車へ。

松山まで1本では行けないため、愛媛県の東端、伊予西条を目指します。

西へ西へ ~9時半頃~

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とりあえず伊予西条駅です。

ついに愛媛県にログイン。

ここまで多度津から約2時間、まだまだ余裕です。

 

このへん眠すぎてロクに記憶もないし写真も無いんですよ。だらしない。

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なんか存在感の塊みたいな列車が来た。

岡山方面の特急のようです。慌てて撮ったのかずいぶん遠くで止めましたね()

 

伊予西条駅で特急1本に追い抜かれ、接続列車で松山を目指します。

まじで写真が無い。

 

松山にて ~正午~

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ようやく愛媛の中心地、松山です。

ようやくとか言ってますけどほとんどボックスシートで冬眠していただけなので意外とあっという間でした。現在の時刻は11時半前です。

高松を出てからまだ6時間弱しか経っていません。

 

ここで途中下車して温泉をキメにいきます。

松山の湯と言えばもちろん道後ですよね!2年ぶりの松山にテンションが上がります。

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松山駅。高架化するらしいけどほんとに令和6年までに終わるんですかね?

四国は30年前にタイムスリップしたような駅がたくさんあって楽しいですね。

道後温泉に向かうにはJRの真正面から出る路面電車に乗ります。

 

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地下道をくぐってホームに出ます。10分待てば1本は来るのでとても便利。

さて路面電車で15分ほど、道後温泉駅です。

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これの建物何入ってるんですかね

駅前の広場からアーケードに入り、5分も歩けば有名な"道後温泉本館"に到着です。

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写真撮ってなかったので2016年5月の写真で失礼

まあ本館に何度も行くのも芸が無いので、ミーハーらしく新しい立ち寄り湯に行きましょう。2年来ていない間に新しい温泉施設が完成していたようです。

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飛鳥乃湯全景。松山市公式HPより。2017年12月26日オープン。

なんでこいつはこういうところで写真を撮ってないんだ...。

おそらく安息の地を前にしてIQが2くらいになっていたのでしょう。

温泉かファミレスかも分かっていなかったのでは?

 

飛鳥乃湯温泉のコンセプトは"太古の道後"。飛鳥時代の建築法などに倣って湯屋などが建てられています。湯帳を身に着けての入浴体験もできるとか。ちなみに近隣の立ち寄り湯、"椿の湯"や"道後温泉本館"には無い露天風呂があったりします。

※湯帳・・・昔、えらいひとが風呂に入るときに着てた服みたいなもの。浴衣の原型とかなんとか(IQ2)

 

確か一般入浴の他に、2階の大広間で休憩できるプランや個室プランなんかもあった気がします。立ち寄り湯でゆっくりしたかったり、親しい人と行くならばこういうプランも面白いかもしれませんね。

ぼっち旅行者は先を急ぐので風呂だけです。実は入浴は一昨日に実家を発つ前が最後です。ほかに風呂に入る機会が無かったので...。

しかしこの温泉、新しいだけあってピッカピカです。本館や椿の湯も良いですが、こういうスタイルの銭湯も良いですね。とても気持ち良かったです。

 

さて身も清めたことですし、駅に戻って先を急ぐことにしましょう。行きたいところもあるし。

今回は観光目的で来たわけではないので松山城坂の上の雲ミュージアムはすっ飛ばします

海の見える駅

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宇和島行きの特急“宇和海”。もちろん乗れません。

松山駅に戻ってきました。さて、今回の旅で四国を通るなら寄っておきたかった場所があります。

それは下灘駅

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伊予市公式HPより。様々な撮影のほか、ソシャゲの立ち絵にも使われたりする。

海に一番近い駅としてとても有名です。

インスタグラムや夕焼けプラットホームコンサートで話題になっていたこともあり、せっかく行くのに混んだら嫌だなあと思っていた矢先...。

明らかに遠出風の人々が大挙して普通列車を待っているではないかッッ!!!

 

松山より西へ向かう人は多くが上の写真の特急を使い、大洲や八幡浜宇和島といった西予地域へアクセスします。遠回りの普通列車をこんなに多くの人が待っているという事は...。

※遠回り・・・松山の西側は途中から路線が2本に分かれて伊予大洲駅で合流する。メインルート及び近道は特急が走る内陸側であり、遠回りの沿岸路線は普通列車しか通らない。

松山までの普通列車がガラガラだったので油断していました。そう、おそらく彼らは"特急利用者"ッ....!悪魔的所業ッ...!

 

基本的に1人で行動している時は1人が好きなので、集団客と無人駅でおしくらまんじゅうなんざまっぴらごめんです。これは早くも計画頓挫の気配。

 

折しもこの日のこの時間は曇り。天候、人口密度、気分と三拍子が見事に破綻したので下灘下車は断念します。

しかし人のいない駅で瀬戸内海を眺めたい。

そんなわけで下灘の次の駅で降りることにしました。地図を見る限り沿岸立地であることに変わりはありません。

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灘駅にて

そ れ み た こ と か。

案の定というか、立ち客も出ていた車内の9割が下灘駅で下車しました。

 

大量の降車客をアルカイックスマイルで見つめつつ、私は下灘駅の1つ先、串駅へ。

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串駅。1面1線のこぢんまりとした駅である。別に秘境ではない。

 

当然、降りたのは私一人です。これを待ってました。ただいまの時刻は15時半です。

 

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あと1時間は西へ向かう列車はやってきません。

駅の東側から線路を渡って駅の外に出ます。もちろん改札も無ければ踏切に遮断機もありません。この写真の左端にちょこっと見える坂道を登っていくと数軒の家がありました。

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超・曇り

その坂道を7割ほど登ったところにて。

晴れていれば周防大島や柳井の町がはっきり見えたのでしょうか。また訪れたい場所の1つです。

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反対方面、松山行きの列車が発車していきます。当然誰も降りません。

線路はそこそこ高台にあるようで、波の音も聞こえてきません。

ただ、ディーゼルカーのエンジン音が遠のいていくだけです。

瀬戸内海からの風はちょっぴり冷たくて身震いしますが、それすらどこか心地良くて...。

こういう瞬間、とっても好きです。

 

そろそろ駅に降りましょう。

16時40分、今日の目的地、八幡浜へ向かう列車に乗車。八幡浜を目指します。

ちなみに乗ってわりとすぐ寝落ちしたのですが、伊予大洲駅に停車したときに飛び起き、大きな駅!?八幡浜か!?と早合点して列車から飛び出したのですが、駅はもちろん伊予大洲。1両編成の前の扉から勢いよく飛び出して行って後ろの扉からすごすご帰ってくるとかいうクソムーブをぶちかましたのも良い思い出。

 

やっぱりIQ2じゃんこいつ。

 

八幡浜にて ~夕方~

~90 minutes later~

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今日の目的地の八幡浜に到着です。うわあ、国鉄駅だ。

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駅前。これといって言う事はない至って普通の駅である。

そろそろ日が暮れてきました。

そこで考えるは無論飯と宿...なのですが、四国に渡った以上宿に関してはもう九四連絡船一択になっています。あとは楽しい楽しいゴハン探しですね。

私が旅先のゴハンで大事にしているのは

・都市部以外、なるべくチェーンを避ける

・観光客向けの店ではなく町の食堂を探す

・宿に泊まるならスーパーで食料調達

主にこの3点だけです。

疲れてたらアッサリすき家マクドなんかにも入りますけど。

これは多くの方の理解を得られると思うのですが、旅先のスーパーマーケットってもはや遊園地なんですよね。知らない魚・部位や知らない惣菜が平気な顔して並んでるんですよ。しかも破格で。これを遊園地と言わずしてなんとする。

 

駅から港の方に15分くらい歩くとお店がたくさんあるっぽいのでとりあえずそちらへ向かいます。最終目的地は港ですし。

 

道中、スーパーマーケットがあったので当然のように吸い込まれます。水分補給も兼ねてお買い物タイム。お目当ての物をかごにぶちこむとお弁当・惣菜コーナーへ歩を進めてゆきます。
テーマパークに来たみたいだぜ。テンション上がるなぁ~。

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エースワン八幡浜店の寿司。まさに破格。

ありました、ありましたよやはり価格が崩壊しているお弁当が。

いくらスーパーのものとはいえ、握り寿司9貫で430円ってどうなってるんですか。

握りと助六のハーフみたいなのに至っては300円ちょっとという暴挙。

おい西友、カスミ、タイヨー、とりせん、聞いてるか。

ちなみに無性にマグロの巻き寿司が食べたかったので夜食用に太巻きを買って船に持ち込むことにしました。

暴力的に安いオスシも魅力的ですが、京都以来まともな温かいご飯を食べていないので食堂を探します。

しかし。

何かあるだろうと思って足を踏み入れた商店街の異様な光景に私は圧倒されました。

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なんということでしょう。店という店のシャッターが下り、人もまばらというには少なすぎるではありませんか。

夜の店仕舞いが早いのか、それとも"役目を終えた"商店街なのか...。

ただ今の時刻は19時半です。

 

八幡浜はちゃんぽんが有名らしく、それ関連の店がたくさんあるようです。ただもう探す体力が無いのでおとなしく目についたお店へ吸い込まれておきましょう。

見つけたのが商店街()の中に佇む"お食事処 ロンドン"。

この商店街の中で煌々と明かりが灯る数少ないお店です。それでは、いざ。

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京都の朝以来の温かいご飯。

涙がで、出ますよ。

ちゃんぽんとカツカレーをオーダー。

無駄なく気取らず、丁度いい味付けで美味しかったです。ごちそうさまでした。

これくらいの量が丁度いいですね。

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ほとんどの客とスタッフがイチローに釘付けである。無論私も。

テレビでは野球をやっています。読売ジャイアンツ対シアトルマリナーズという珍しいマッチング。

イチロー選手が引退を発表するのはこの日の3日後のこと。

日本が、メジャーが誇る大打者の最後の勇姿を拝むことができて良かったです。

 

さて食事を済ませましたがいかんせん時間が有り余っております。ただ今の時刻は20時15分

夜行の船が出るのは0時以降です。どうしよう。

 

まあガラの悪い街という雰囲気も無いので少し歩いてみましょう。

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GINZA(迫真)

商店街の入り口、ド迫力の"GINZA"。銀座の概念が壊れるなぁ...。

周りのシャッターの下りた古い建物といい、本当に1980年にタイムスリップしたような印象を受けます。

 

ちなみにGINZA看板の上に記されている二宮忠八氏とは、明治期の日本において初めて飛行原理を実際に応用した人物。

真ん中のトンボのようなイラストは彼が作った飛行機の原型かと思われます。

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商店街から駅側のメインストリートはこのように十分な街灯や店の明かりに照らされています。車の往来もそこそこ。

 

ただ、商店街を抜けるとすぐ前後不覚な暗闇に放り出されます。本当に何も見えませんでした。

港に向かうには川沿いの道を歩かねばならないのですが、真っ暗な川べりなんて冗談じゃありません。携帯のライトで照らしながらとぼとぼ歩いていきます。

そういえば今日の宿について詳しい話をしていませんでしたね。

本日利用するのは宇和島運輸フェリー愛媛県八幡浜から大分県臼杵または別府へ渡ることができます。

距離が近く、日付が変わってから出航しても3時間程度で着いてしまうため、別府行きの深夜便は朝5時30分まで船内休憩という名目で滞在できるようになっています。

八幡浜港にて ~夜~

歩くこと15分ほど、暗闇の中に赤いランプで"八幡浜港"と書かれた建物が見えてきました。

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例によって80年代かそれ以前のかほりがプンプンする。

ただのフェリーターミナルかと思いきや、着いてびっくり5階建てのビルヂングではございませんか。ビルディングというには如何せん古すぎる。

なんだこれは...たまげたなぁ。

 

夜で全景が撮れていないので、昼間の写真もどうぞ。

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skyticket 公式HPより

ああ^~、たまらねえぜ。

"観光ビル"という正式名称の古臭さやレストランのフォントが泣かせます。

このターミナルビルは昭和47年(1972年)に建てられたようです。

ここは本当に2019年なのか?

唖然としていても寒いだけなのでさっさと中に入りましょう。

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いやもう期待通りも期待通り。最の高です。よさみが深い。尊い。しゅき。

いかんいかん、またIQが下がってしまった。

 

時計から、椅子から、窓口から、レストランの食品サンプルから、全てが過去を生きており、文字通り時が昭和40年代で完全に止まっています。

ビルの2階には”展望レストラン マリン”という食堂が。

下の写真の右奥の階段がそこにつながっているようです。

しかし前夜の神戸三宮フェリーターミナルとは雰囲気も人の数も大きく異なりますね。

 

レストランはこんな感じ。

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八幡浜市観光物産情報サイトより。ほとばしる昭和香、たまりません。

ビルの建て替えまでに一度はこの食堂でご飯を食べたかったな...。

令和4年春から、八幡浜港のビルは新しいものに建て替わるようです。

 

さて、行程の話に戻りましょう。

ここでも行き先に択が発生。

 

別府に渡って1日観光に費やすか、臼杵に渡ってとっとと南下してしまうか。

地理的には別府より臼杵の方が25kmほど南側になります。

臼杵から南下とは言いますが、これが結構難しくて...。

この話は明日、現地でしましょう。

 

ちなみに臼杵に渡るならオレンジフェリーも選択肢に入ります。こちらは観光、旅客特化型でお船も就航2,3年でピカピカ、運賃は少々割高な感じ。

※オレンジフェリーのお船ピカピカ・・・宇和島運輸の夜行便は貨物輸送に寄っているので20年選手の飾り気のないベテランが充当されています。こっちのほうが落ち着きますね。

 

疲れて考えるのも面倒くさくなったので10円玉のコイントスで決めましょう。

表なら別府、裏なら臼杵

 

まあこんなしょーもない事の写真なんて撮ってるわけないのですが。

結果として別府へ渡ることになりました。地獄とか見てみたいですしおすし。

そんなわけで切符を買いに行きます。

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”船内休憩”のスタンプが目を引く。

切符をゲット。臼杵行きよりも別府行きの方が高いです。

ただ今の時刻は21時半です。ひまです。本でも読んで待ちましょう。

基本的に旅先に2冊は絶対に本を持っていく人です。

 

 出港、いざ九州へ

~2 hours later~

改札が始まりました。乗船します。

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車の搭乗口と徒歩客は分かれている。

屋根の架かった桟橋を歩き、船に乗ります。観光路線ではないのでボーディングブリッジなんて当然ありません。

 

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桟橋の階段を登り、船のデッキに入ります。

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同室は2名だけ

昨夜に引き続き2等の桟敷席に転がり込みます。乗客は少なく、広い2等船室の区画を独り占めできました。

 

とりあえず場所取りだけして、ラウンジで巻き寿司でも食べましょう。

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旅客船によくあるタイプのレトロな標識

1等や特等なんかもあるようですが、ビンボー人には関係ない話です。

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夜行便では売店の営業はない。

少し広めのラウンジがありました。ここで先程スーパーで買った巻き寿司をいただきます。

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夜食は美味しいですね。

普段使わない小袋に入った醬油のありがたさが身に沁みます。

 

桟敷に戻り、自前の空気枕の準備をして転がります。

こういう雑魚寝席でひとり寂しく丸くなると、否が応でも旅情が掻き立てられます。

やはり”夜行”というロマンは何にも代えがたいですね。

 

明日はどうしようか、地獄全部は見て回れないだろうなあ、そういや3泊連続でまともな布団で寝てないな...

などと考えを巡らせているうちに意識が遠のいていきます。

現時点で明日の予定は全く決めていません。別府に渡る以上観光をするつもりではありますがどうしたものか...............。zzz...。

 

 

 

長くなりましたが、2日目もお付き合いいただきありがとうございました。

本日の経路はこんな感じ。

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明日は早朝の別府港からです。

 

それでは。

【2019年 春旅】0日目〜1日目

初手から4か月も失踪するとは....。

今回は2019年の春に行った西日本への遠征をネタにしようと思います。

初回で手探りかつ駄文ではありますが、お付き合いいただけると幸いです。

 

意味あるかわかりませんけど目次も置いておきましょう。

 

はじまり

2019年、2月

 

その時、私の中の悪魔が囁いたのです。

「別に18きっぷって2枚使ったっていいじゃん」

と。

青春18きっぷ・・・1枚につき1万2千円ちょっと課金することで、5日間全国のJRの普通列車がタダで乗り放題になる魔法の紙のこと。5人で1日、という使い方もできるよ!

 

高校生活も終わったことだし、作れる時間が未知数の大学に飛ばされる前にどこかに1人で、とは思っていたこの頃。孤独こそは救済でありオアシスであり頂なのは世間の常識ですし。

 

問題になるのは当然予算と場所と期間。

1人で旅館で1泊なんてしてもつまらないし、折角自分だけなのに新幹線や飛行機を使うのも芸がない。そもそも旅館に長期間滞在したり新幹線や飛行機で往復できるほど懐事情はよろしくない。

 

10日ほどでできるだけ遠くへ安く。好きなように動ける。

答えが出るのに時間はかかりませんでした。

 

使うのは青春18きっぷ

行き先は九州。

線路で行ける最南端を目指して。

そして2週間程度になる旅程や宿泊先をしっかりと決め...............ませんでした。

 

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18きっぷ放浪における最大の友、時刻表くん

夜行列車という選択肢

理由はもちろん、面倒くs折角そこそこ長期の旅行になるのに時間に縛られたくなかったから。途中できっぷが切れればまた買い足せばいいし、夜に着いた街に泊まればいっかくらいのノリでした。

 

ただ、軸は決めていました。

ムーンライトながら

ご存じの方もいらっしゃるでしょう。

国内において当時片手で数えられる程まで数を減らしていた夜行列車です。寝台車ですらありません。青春18きっぷを使って西へ向かう場合、こやつの指定席を取れるか取れないかで動き方が大きく変わってくるのです。

 

ムーンライトながら・・・520円課金すると岐阜の大垣に早朝に着くことができる列車。18きっぱーならば知らぬ者はおらず、基本的に指定席を押さえるのは極めて困難。貧乏旅行者御用達。走るスラム街。

青春18きっぷの仕様として「0時から使用開始」となるため、日付変更駅の小田原までの乗車券を別途買っておくと初日が小田原から使える。朝8時の時点で京都入りできることを考えれば破格中の破格だろう。

 

2021年3月をもって正式に廃止されました。とてもかなしい。

 

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結論から申しますと、いわゆる「1か月前10時打ち」にて3月16日深夜に東京を発つ列車の確保に成功しました。やったね!

 

0日目、出立

時は流れ、卒業式も終えた3月16日の夜更け。地元で先輩に麺をご馳走になったのち一度帰宅、出発の確認をしたのち、実家を発ちました。

目指すは東京駅........とはいかず、開始早々事件が起きます。幸先が悪すぎる。

 

当時の家から東京駅に連絡する路線が大幅に遅れていたのです。これはまずい。例によってそんな時間に余裕は持たせてないし、ムーンライトに乗れないと時間的に家に引き返すしかありません。

 

そこでとった手段は私鉄から山手線ターミナルへのワープ。運よく私鉄が私の利用していた駅には乗り入れており、それを使って山手線へアクセスして東京駅を目指すというものでした。ただそこでまた問題が。

ゑ?東京駅の出発時刻間に合わなくね?

 そうです。本来とるはずだったルートは東京駅への最短ルート。それを失い、かつ迂回するとなると時間的余裕はほぼ0、むしろマイナスでした。だからいつも早めに行動しろと言っているのに。

 

そこでまた一計を案じることに。ムーンライトながら号は東京を出ると次は品川に停車します。ここしかない。品川に一か八か飛ぼう。

 

 

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ま、間に合った...。

一世一代の大バクシンをかましました。

googleフォトにて。ムーンライト号の東京駅発車は23時10分、品川駅23時18分。

この写真の撮影時刻は23時13分。どれだけ崖っぷちだったかがわかりますね...。

東京駅に馬鹿正直に向かっていたら間違いなく乗れませんでした。おそらくこの旅行最大のファインプレーでしょう。

 

(22時の寝台特急なら新幹線で追えますが、23時を超えてしまうと新幹線の終電も終わっているため完全終了だったわけです)

 

文字通り紆余曲折ありましたが無事に乗車。一路西を目指します。

 

1日目(ムーンライト→ジャンボフェリー)

 

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走るスラム街の車内です。当然ながら満席、国鉄時代のオンボロ座席になにもかも手動の扉、古いモーターの唸る轟音に開く窓...。これをゴホービと捉えるか地獄と捉えるかは人それぞれでしょう。私はこういう限界感が大好きでした。

そもそも現代の若者にとっては「固い座席車で移動しながら夜を明かす」という行為そのものが新鮮ですよね。

 

ムーンライトは眠れないという声もよく聞かれますが(古い車両なので実際かなりうるさい)、私は即落ちでした。熱海を過ぎる頃には力尽きていた気がします。

 

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目覚めるとそこは名古屋でした。岐阜市の向こう、終点の大垣まであと40分ほどです。

静岡地獄と称される東海道線屈指の難関を、オンボロとはいえリクライニングシートで移動できるのですからやはりムーンライトは偉大です。

 

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終着、岐阜県大垣駅に着きました。一部では有名な大垣ダッシュが絶賛開催中です。いや右端の人の疾走感すごいですね。

 

大垣ダッシュとは・・・大垣駅から米原駅への普通列車の着席権を賭けた壮絶な戦い。たかが30分そこらで米原に着けるので立っててもいいじゃんとか思ってしまう。

 

大垣とは言わず米原まで行ってくれればすんごい楽なのにな...。

 

ちなみにこの普通列車、当日はいつもより長い編成で運転されていたようで、チンタラ歩いていた私も余裕で座れました。

 

京都へ

大垣から滋賀県米原に抜け、ゲロ混みの新快速を1本見送ります。次の新快速まで自販機のアイスでも食べながら待っていた記憶。

 

20分後、次なる新快速が来たのでこれに乗車。京都へ向かいます。

8時前に京都入り。シンカンセン風情にこの芸当は到底マネできません。なお高速バス

 

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京都では部活時代の先輩がこんなクソ早い時間から会いに来てくれました。お茶を飲んだりお昼ご飯をご馳走になったり。これは嬉しかったですね。

 

大阪へ

先輩のもとを辞して大阪へ。梅田ダンジョンをひとしきり満喫します。

※梅田ダンジョンとは・・・JR大阪駅、各私鉄梅田駅の地下に広がる果てしない迷宮。一度入ったら出られないとも。大阪駅で「梅田に行きたいんですが」と尋ねるとまず間違いなく「ここが梅田や」と返される。実際そう。そもそも現地人ですら迷う。

ちなみに行く度に動線が変わるし気が付くとさっきと同じ場所にいたりする。こわ。

 

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大都会大阪のキタの中心とは思えない閑散ぶり。大阪駅のリニューアルや再開発で次々にピカピカの建物が雨後の筍の如く建てられていく中にもこんな場所が。

1980年代より、ここから見た景色は変わっていないのでしょう。

 

今度は兵庫の友人とお茶を飲み、梅田ダンジョンの一角で夕飯を一緒に。

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個人情報が写っていたので雑加工にて失礼。

 

本日の夜

さて大阪で夜を迎えました。当然ながら宿なんて予約していません。これから考えるのです。

この時、いくつかの案が頭にありました。

①大阪、京都のビジホ・ゲストハウスに投宿、翌朝は山陰本線を福知山、鳥取方面へ抜けて山陰道から九州へ(山陰ルート)

②大阪に投宿、翌朝は山陽本線を岡山、広島方面へ。呉など寄りつつ九州へ(山陽ルート)

③宿代はケチり、夜行フェリーで高松へ。始発に乗って四国を横断し八幡浜から九州へ(四国ルート)

 

さあ択です。

ぶっちゃけ京都に戻るのが億劫。ただ山陰の海や沿線は魅力的。

正直一番手間と頭を使わない。しかし通った回数が飛びぬけて多いので除外か。

一番手間がかかるし四国に入った後が不透明。ただロマンはダントツ、宿泊費もかからない。

 

結局のところ、今後の財政状況を考えて③の四国ルートを選択し、山陰ルートを第2候補としました。第2候補は帰途に使えばいいわけです。

 

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そうと決まれば速やかに移動。兵庫県は三ノ宮にやってきました。

 

四国に抜けるために使うのは神戸を深夜に発って高松に早朝に着くジャンボフェリー。

2夜連続でまともな布団で寝られませんが、懐に腹は代えられません。

 

いつも利用している三宮駅前のマクドナルドで時間を潰し、フェリーターミナルへ。

バスがあるようですが、桟敷とコンセントを確保するために一足先に港へ向かいます。

 

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綺麗に整備されていながらも人気のない道をとぼとぼ歩くこと20分、それらしい看板を発見。想像していたよりずっと綺麗な建物でした。

 

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フェリーに付き物の乗船届を提出して発券。宿代兼移動代と考えても2290円は破格ですね。

 

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ターミナルの2階へ。港を一望できます。

奥の赤い橋は聖杯戦争系アニメの最強建造物として名高い例の橋のモデルです。確か知り合いにも聖地巡礼してる人いましたね。

 

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いよいよ乗船。ボーディングブリッジ付きとは恐れ入りました。結構混んでます。

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桟敷の端っことコンセントを確保。これで翌日も安心です。ちなみに私は今でも旅行の際はこのリュックとポーチの組み合わせを使っています(どうでもいい)。

 

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甲板に上がって去り行く神戸の街を眺めます。もともと神戸は夜景の美しい街として有名ですが、海上からの眺めはやはり別格です。これは実際に海風に吹かれて汽笛の音を聴きながら眺めてほしいですね。五感とはよく言ったものです。

 

甲板でPUBGモバイルをちょこっと友人たちとオンラインで嗜み、船室に戻ります。

本当は船の紹介もしたかったのですがあまりにも混んでいたため写真が撮れていません。ご了承ください。

 

さて、リュックを枕にしてさっさと寝ましょう。高松着は明朝5時15分です。

 

長くなった初回でしたが、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

次回(があるなら)は明朝の高松から。

 

それでは。

 

 

ごあいさつ

まず、ここに飛んできてくれた画面の前のあなた、ありがとうございます。

 

はじめましての方ははじめまして。

 

なんだかんだでようやくブログを開設し、ゲテモノをネットの大海原に不法投棄することと相成りました。捕まらないといいですね。

 

丁寧に書かれた文とか素敵な文とか青春とか甘酸っぱい話を期待されている方は今がブラウザバックのチャンスです。

 

さて趣旨へ。

やっとこさ身の回りが一段落したため、ここではかねてより備忘録として残そうと思っていた過去〜現在の旅行の足跡や目的を、その時の感覚に戻って描いていく予定です。

 

ちなみに

・2016年以降(それ以前はガラケーからの移行に失敗して写真が無い)

・1人、または野郎との旅行

・関東圏は扱わない

・帰省絡みのふらつきも扱わない

・時期にはとらわれず、気が向いたときに気が向いた回を更新

といったルールを自分で決めてみました。

 

投稿頻度は中の人が具現化したズボラなのでもちろん不定期です。下手に時間を決めると自分の首を絞めるので。

 

 

拙い文章にはなりますが、ここに来てくれたあなたの前に、写真だけでは表現できない当時の景色を広げることができれば幸いです。

 

 

※稀に酒が混じることがあります。ご了承下さい。

 

それでは。

 

2021/02/18 @hitachi334