【2019年春旅 5日目】
こんにちは。お久しぶりです。
2022年の初夏以降、次から次へとクソみたいなタスクの波が押し寄せてきたのですが、遂に諸々のゴミが片付いたと思いきや今度は社畜の檻に叩き込まれてしまいました。
このブログも1本目を書いてから約2年が経つのに未だ4年前の西日本編すら完結しないアリサマですが、兄貴の好きなケジメをつけるために再開しようと思います。
まさか2年弱も失踪するとは....。
ちなみに最近あった嬉しかった案件はウイスキーのつまみにチョコのプロテインバーが合う事実を発見したことです。
なんか阪神強いですね。前半戦首位ターンしてもどうせ8月中旬から失速するので生暖かく見守ってやりましょう。
投稿日は38年ぶりの奇跡が起きた11/5よりも後ですが、編集していたっぽい6月頃の前口上をそのまま載せています。ちなみに中の人は1ヶ月以上経った今でも信じていません。人間、抱えきれないクソデカ感情を前にするとただ呆然とすることしかできないんですね。今頃になって日本シリーズの動画を見返すとやっと現実味が湧いて目を潤ませる有様です。
そしてついに、2023年には1本も記事が出ませんでした。ただ文章書いて写真ぺたぺたするだけでこれなのにゆっくり実況YouTuberの方々は本当にすごいなあ...。
5日目(鹿児島県鹿児島市→枕崎市→鹿児島市)
↑前回のあらすじ
おはようございます。今日は2019年3月21日、木曜日です。起床時刻は午前9時半前。
夜行列車や夜行フェリー、早朝の列車を使っていた前日までと比べるとのんびりした朝です。
まあ移動がなければこんなもんでしょう。
今日もライトな内容にまとまりそうです。
今日の目的はハッキリしています。そう、この旅の終点である日本最南端の駅"西大山"およびさらにその先にある日本最南端の終着駅"枕崎"の訪問です。
チェックアウトを済ませ、鹿児島中央駅に向かいます。
鹿児島中央駅 ~午前9時45分~
鹿児島中央駅に戻ってきました。
ときたま雨が降る生憎の天気ですが、鹿児島市よりさらに南を目指して進んでいきましょう。
午前10時05分発の指宿枕崎線、枕崎行きに乗車します。
最初の目的地は西大山駅。中央駅からだいたい2時間弱くらいの道のりです。
途中、指宿という大きな街を越えると本数が激減するのでこいつを逃すともれなく乙が見えます。指宿を越える次の列車は2時間後です。そんなでもなかった。
オンボロのボックスシートに腰掛け、往路の最後の列車は最南端の巨大ターミナルを滑り出し、最南端の小さな小さな終着駅を目指します。
古いディーゼルカー特有の重低音と振動がケツから全身に伝わります。何気にここまで全部電化されていましたね。
途中、郡元、谷山、喜入、指宿でまとまった降車があり、溜めこんだ乗客をゲロゲロ吐き出しながら列車は最南端に向けて進んでいきます。
西大山に着く頃には車内は閑散としていました。
西大山駅 ~正午~
感無量です。
幾度も本やネットで見てきた「日本最南端の駅」の文字がそこに踊っていました。
生憎の天候で開聞岳は望めませんが、ぼんやりとsilhouetteは確認できます。
JRの最〇端シリーズです。おそらく全部今後のブログのネタになると思いますがいつになることやら。
駅そのものはごくありふれた無人駅です。ちょっと違うのは黄色のポストがあること、そしてお花が綺麗に植えられていることです。冬は菜の花、梅雨は紫陽花、夏は向日葵が咲き誇るそうです。晴れている日に来たかった...。
丁度正午を回ったところですし、ごはんにしましょう。
正直畑の中の無人駅なので周りに何もないと思ってたんですが、駅の前にお土産物屋さんがありました。おそらく駅そのものを訪れる人向けでしょう。
悲しいかな、汽車から降りた乗客は私一人でしたが駅前の駐車場には4台くらいの車が停まっていました。駅を観光しに来るなら鉄道を使ってほしいものですが...。
お店に入ると最南端の駅到達記念証(無料)、指宿、頴娃エリアのお土産がずらりと並びますが、店の一角にテーブルがあるではありませんか。聞けばソフトクリームなどの他にご飯も出しているとのこと。弁当かオニギリくらいあればいいなと思っていた身からすれば非常にありがたい話です。
待つこと数分、鶏と数種類の具材が盛られたご飯とだし汁がやってきました。ひつまぶしのように最初はそのまま、あとは適当に汁をぶっかけて食えとのこと。それではいただきます。
飯もそこそこに、いよいよ枕崎を目指します。先程書いた2時間後のヤツに乗り、往路の締めにかかります。終点まではあと僅かです。
終着駅、枕崎 〜15時〜
西大山からさらに西へ揺られること1時間弱。列車はこの旅の終着駅、枕崎駅に滑り込みました。
東京を夜行列車で発ってから5日。特急を"ほとんど"使わずに普通列車とフェリーのみでの移動。
距離はおよそ1,500km。当然ながらまだ10代であった私の一人旅の最長記録です。
線路1本の寂寞としたホームに立ち、ふと今までの道程を思い返します。
最寄りの電車が遅れてムーンライトながらに乗り遅れそうになったこと、なんかめちゃくちゃ髪が伸びてた高校の先輩、船で隣に陣取っていた陽キャ軍団の横で震えた夜、クソ寒かった多度津の朝、久々の道後の湯、芋洗いの下灘駅(降りなかったけど)、八幡浜の食堂で観たイチロー選手の打席、オンボロフェリーターミナル、雨と霧の別府、やたらと旨かった鶏飯おにぎり、宗麟のコスプレ、特急課金と延岡流し、涙の宗太郎越えシャトルラン、絶起と再度の特急課金、鹿児島のゲストハウス、夢の最南端.....。
思ったより色々ありましたね。いやあ、いい旅・夢気分でした.....。
じゃないんですよ。
ここまで来た以上、また1500kmを帰らなければなりません。どうしよう。
帰途を思ふ
改めて、18きっぷの仕様をおさらいします。乗れるのはJR線の普通列車と宮島フェリーのみ。追加で特急券を買っても新幹線には乗れません。乗るには別途乗車券が必要になります。
帰途を考えるにあたり、同じ経路を辿るのでは芸がありません。1日目の大阪の時点で四国・山陰・山陽の3つのルートを挙げましたが、現時点で四国ルートは重複するので消えます。残るは山陰と山陽ですが、四国に渡らずにその2経路に乗るには関門海峡の突破が必須。この時点で北九州の門司を通ることは確定しました。あとは門司に至る九州島内の経路です。鹿児島から門司へ向かうルートは、熊本・鳥栖・博多を経由する西回りと宮崎・大分・別府を経由する東回りの2通り。東回りは往路で消費してしまったので西回りに決定。陰陽どちらを通るかは下関で考えましょう。では出発。
ちなみに今宵の宿は再び鹿児島に戻り、先輩の家に泊めてもらいます(昨晩は不在)。
枕崎駅を16時3分に出発する折返しの列車に乗車し、遂に帰途が幕を開けます。果たしてこれから何十時間ケツを開発され続ける羽目になるのか...。
指宿 ~17時~
1時間強の乗車にて指宿まで戻ってきました。先輩から鹿児島に戻るのは22時を回ると連絡が来ましたので先にフロに入っていきましょう。
指宿と言えば"イーブイ好き"というオヤジギャグでイーブイを推している変な街というだけでなく、砂蒸し風呂も有名ですね。指宿以北は30分から1時間に1本とそれなりに本数がある為安心して下車。
改札を出て砂蒸し会館砂楽とやらに向かいます。地図を見ると大体1.5kmほどの道のり。駅チカでよかったですね。整備された駅前通りをとぼとぼと歩いていきます。車も含めて人と4回くらいしかすれ違わなかったですね...?
(温泉は人が多くて写真に撮ってません...不覚...。)
温泉に入って脳まで溶かしていたら、外はもうとっぷりと日が暮れていました。ただ今の時刻は19時20分。指宿駅19時48分発の鹿児島中央行きに乗りたいので、出口の階段を駆け下り急いで駅へ向かいます。
しかしまあ、
暗い!!!!!
右側には海岸線が迫っているのに街灯は50mに1本あるかどうかというレベル。ここまでの夜は三ノ宮、八幡浜、佐伯、鹿児島市内で過ごしましたが八幡浜の暗さを思い出すレベルです。しかし大学時代を過ごした街はもっと暗かったのでこんなの昼間同然ですが。
指宿駅に戻り、先程お話した列車のボックス席に乗り込みます。あとは終点まで寝てれば着きます。おやすみなさい。
鹿児島市内 ~21時~
というわけで市内に戻ってきました。先輩の御帰還まであと1時間以上あるので先にファミレスに入り時間を潰します。
西国にはjoyfullというOASISがそこかしこに点在しており、まあまあな地方でも24時間営業しています。況や鹿児島をや。深夜までやってる店はそこまで多くないので一択ですね。ドリンクバーで喉を潤しつつ先輩を待ちます。
※joyfull・・・西日本全域に展開するファミレスチェーン。本田ではない。合理化やらなんやらで24時間営業の店が減少の一途を辿る中、地方でも24時間営業を貫いていた(コロナを経た今は分からないが)。この西日本特有のオアシスはクソ旅行7日目に極めて大きな役割を果たすことになる。
22時半頃になって先輩ご来店。二人揃って疲れていたためハンバーグが2枚とその他いろいろ盛られたIQの低いプレートを貪ってjoyfullを後にします。先輩ごちそうさまでした。
路面電車に揺られて連れていかれたのは先輩の家...ではなく、某市内の国立大学のサークル棟。まじでなんで?
そろそろ夜半も過ぎようかというところですが、サークル棟には煌々と明かりがともり、あろうことか管楽器の音まで聞こえてくるじゃないですか。これには驚きました。
先輩の所属するサークルのお部屋で2時間ほどgdgdしたのち、徒歩でいよいよお宅へ向かいます。
ちなみに明日は早い時間の熊本行き(熊本直通は数が少ない!)を捕まえようとしていたのですが、お先真っ暗です。なんせ時刻は2時40分。これはヤバい。まじでヤバい。既に絶望の起床をぶちかます未来が中2の頃顕微鏡で覗き込んだタマネギの細胞以上にはっきり見えています。
枕崎の往復のみなのでそんなには移動していません。しかしこれでも純粋に往復すると3700円もかかるため、18きっぷのもとは1600円ほど取れています。恐ろしい。
床でコタツ布団をひっかぶり即座に討死。
なにはともあれ先輩のご厚意により本日の宿泊費は0円でございます。
明日、タダより高いものはないという事を思い知らされるわけですが...。
本日もお付き合いいただきありがとうございました。
明日は鹿児島を発ち、本格的に帰途に入っていきます。それでは。